体温計と解熱剤

日本人の5人に1人は睡眠に何かしらの悩みを抱えています。不眠が続くと肉体的、精神面に大きな影響を与える可能性が。
たとえば高血圧や肥満、うつ病を併発しやすいことがわかっているので不眠に気付いたら早めに治療しましょう。

「眠れないだけなのに大げさな」と思わず、睡眠不足が心身に及ぼす影響を確認しておきましょう。

肉体的な影響

不眠が身体的に及ぼす影響として代表的なのが高血圧と肥満。
いっけん睡眠に関わりがなさそうですが、睡眠不足が発病の要因になり得る生活習慣病です。
どのように関わってくるのかさっそくチェックしていきましょう。

●肥満
睡眠時間が短いと肥満になりやすいという研究結果があります。
睡眠時間が短くなるとレプチンという食欲抑制ホルモンが下がり、代わりにグレリンという食欲増進ホルモンが増加。
「夜中につい食べてしまった」という行動は、睡眠不足によるホルモンの乱れが関係しているのです。
またある実験では、4時間しか眠っていない人と10時間睡眠をとった人と比べると、4時間睡眠の人が甘いスイーツと塩分が高いスナック類が欲しくなったという結果になりました。そのうえ起きている時間が長くなると食事の回数が増える傾向があります。
このように不眠状態は、肥満になる可能性を大いに与えるので日々の睡眠サイクルを見直しましょう。

●高血圧
不眠が原因で高血圧を発症しやすくなります。
睡眠不足が続いている人は、睡眠に関わっているホルモン成分が減少し交感神経が高ぶります。
神経が亢進すると血管が細くなるため、心拍数も多く血圧も高くなります。
血管が細くなったまま同じ塩分量をとっていると、身体の中から余分なものを排出できなくなります。

不眠状態が引き起こす肥満と高血圧は、しっかりと睡眠を確保できていれば対策できます。
生活習慣病を引き起こす前に不眠状態を改善しましょう。

精神的な影響

普段から睡眠がとれていない人は、うつ病になる可能性が通常の人より2~3倍に跳ね上がります。
不眠とうつ病はきっても切れない関係です。
「夜ゆっくり眠れない」「朝目が覚めても気分がスッキリしない」など悶々とした状態からうつ病になる人も。
すでにうつ病を患っている人も不眠が続いてしまうと状態が悪化する傾向があるため、不眠は早期治療が一番です。

「眠れないという理由だけで病院へ行くのはちょっと…」と思わず、速やかにかかりつけ医に相談しましょう。